第45回こども劇場

   
パナンペ ペナンペ むかしがたり

アイヌのウウェペケレより

   文字をもたないアイヌ民族には、ユーカラのような優れた口承文学や数多くのウウェペケレ(昔語り)が伝えられています。
 その昔語りの中の一つ、善良なパナンペじいさんと粗野で横暴なペナンペじいさんの対照的な二人が繰り広げるお話。それは、日本昔話にも共通する愉快な失敗談にとどまらず、アイヌの豊かな自然観とユーモアに溢れた世界をうたいあげています。
 俳優たちが語り演じながら大きな絵本を次々にめくると、自然と共生してきたアイヌのおおらかで誇り高い世界が立ち現れます。

 
上演時間 45

会場条件
     
間口 11
 
     奥行  5.5
     
高さ   3

 
 
 
 



<画家紹介>


 西山 三郎

            
       絵本「パナンペ ペナンペむかしがたり」

  初演時の戯曲「パナンペ・ペナンペ昔話」(作/中村欽一)は1990年の第26回斎田喬戯曲賞を受賞しました。
  当時の上演台本は劇団事務局で取り扱っておりますので、ご希望の方は劇団までお問合せください。
  絵本「パナンペ ペナンペむかしがたり」(作/中村欽一  絵/西山三郎)は童心社から1992年に出版されました。(現在は絶版)

 
 1930年、香川県に生まれる。前進座で「さんしょう太夫」「おバケちゃん」「まえがみ太郎」「女殺油地獄」などの舞台美術を制作。後、フリーになり、舞台美術、展覧会プロデュースなどの仕事をしながら子どもの本の世界でも活躍。
 絵本に「鯉にょうぼう」(文 松谷みよ子 岩崎書店)「パナンペ・ペナンペむかしがたり」(童心社)、挿絵に「おときときつねと栗の花」(偕成社)「初恋―少女すい」(岩崎書店)などがある。
 2006年に他界。