第48回こども劇場

宮沢賢治の原文による構成劇

イーハトーヴォものがたりパート7


上演時間  55分
会場条件
  間口 11m
  奥行 6m
  高さ  3m以上 
 
 
―これらのわたくしのおはなしは、みな林や野はらや鉄道線路やらで虹や月あかりからもらってきたのです―

―わたくしは、これらのちいさなものがたりの幾きれかが、おしまい、あなたのすきとおったほんとうのたべものになることを、どんなにねがうかわかりません― 
                               宮沢賢治

 
 宮沢賢治の原文による構成劇「イーハトーヴォものがたり」の第7作。
 歌うようにリズミカルな文体で自然と人間との交流を描き、雪国の情景がひろがる「雪渡り」。 影絵として舞台に再現した「やまなし」。
 この二作品は同じ組み合わせで2002年に舞台化し、以来長く上演してまいりました。
 新演出によるあたらしい舞台として創り出された「雪渡り」は、座付き作者中村欽一の生前最後の演出作品となりました。

 
 

やまなし  影絵  

シリーズ6 「やまなし/どんぐりと山猫」と
同作品の影絵による小品です。

(詳細はそちらのページをご覧ください。)
 
 


 雪  渡  り
  
  
          こんな面白い日が、またとあるでしょうか。

          雪がすっかり凍って大理石より堅くなり、いつもは歩けない
          黍(
きび)の畑も、すすきの野原も、すきな方へ
          どこへでも行けるのです。

              ♪ キックキック 堅雪かんこ
                      キックキック 凍み雪しんこ

          四郎とかん子は、雪沓(
ゆきぐつ)をはいて野原を跳ねまわり、
          森へ向かって、

          「狐の子ぁ、嫁ほしい! ほしい!」と、高く叫びました。

          すると、

          「凍み雪しんしん、堅雪かんかん」と言いながら、

          狐の紺三郎が森の中から出てきたではありませんか。
 
 
そして二人に、

“月夜の晩の幻灯会にぜひおいでください”

と言うのです。


さて、その狐幻灯会は・・・

どうぞお芝居でお楽しみください。  


 
        
   
原   作

台本構成/
演   出

音    楽
舞台美術
人形デザイン製作

宮沢 賢治


中村 欽一

中村 びわ
鈴木 四郎
幸  晃彦
 




照   明
影   絵

舞台監督
制   作




野中 一賢
古沢  咲
西山 三郎
鈴木 四郎
石川 祚子
 
演ずる人たち 

小川 ゆう
秋山 としひと
新井  ちゅう
太 一
石関 さえ

  イーハトーヴォものがたりシリーズ
1992年 パート1  とっこべとらこ/なめとこ山の熊
1993年 パート2  とっこべとらこ/やまなし/蛙のゴム靴
1999年 パート3  ありときのこ/注文の多い料理店
2002年 パート4  やまなし/雪渡り
2005年 パート5  なめとこ山の熊
2015年 パート6  やまなし/どんぐりと山猫
2016年 パート7  やまなし/雪渡り

 
構成 中村欽一,ふじたあさや  演出 ふじたあさや
構成 中村欽一,ふじたあさや  演出 中村欽一
構成 中村欽一  演出 幸 晃彦
潤色・構成 中村欽一  演出 幸 晃彦
構成・演出 中村欽一,ふじたあさや
構成・演出 中村欽一
構成・演出 中村欽一